2024/04/18

【くろがね線を読み解く】第305回 ■くろがね線の運行状況(2021年夏)

  新型コロナウィルスワクチン接種二回目完了後二週間経過し、免疫も獲得したため、感染対策を講じつつお盆前に西日本遠征を実施した。当初計画では、名古屋タHD300形入換、京都鉄道博物館展示用配給電車回送(配給)、水島臨海鉄道DD200形、伯耆大山王子製紙専用側線新型スイッチャー入換、DL重連やまぐち号、呉製鉄所構内鉄道、くろがね線の順に青春18きっぷで周遊の予定であったが、豪雨の影響で山口線のダイヤが大幅に乱れていたため、やまぐち号は捨てて、木次線・芸備線経由で一日早く呉へ直行することにした。この結果、すべての予定が一日前倒しになったので、小倉到着後に夕方16時台のくろがね線を撮ることができた。

リーガロイヤル1Fにあるシェアサイクル無人スポットで自転車を借り、15:30頃に陸橋に到着すると、16時過ぎに八幡発戸畑行きの列車がやってきた。先頭の電気機関車(電車)は85ED-1形E8501、後方のディーゼル機関車(緩急車)は70DD-3形D704で、貨車は冷延コイル輸送用の防水フード付き長物車6両と、長物車4両であった。八幡から戸畑へ向かう列車なので、冷延コイルは入っておらず空車である。

汽笛の様子から、戸畑第一操車場での入換にやや時間を要していたが、30分ほどで返しの戸畑発八幡行き列車がやってきた。先頭のELは相変わらずE8501、緩急車はD704、貨車は熱塊カバー台車4両に、

熱延コイル台車4両であった。情報では、ここ数か月のあいだ、八幡発戸畑行きの先頭がELではなくDLになり、ELを緩急車として使用するケースがあるとのこと。ぜひそのシーンを眺めてみたいと思っていると、

18時過ぎに戸畑に到着した列車が、まさにそのパターンであった。先頭がD704でヘッドライト三灯点灯(電球1LED2)、

最後尾にE8501。通常は、E8501の進行方向逆側には貨車が連結されており、綺麗に見ることはできないが、このEL緩急車運用のケースでは容易に観察できる。旋回灯も前照灯も消灯している独特な表情である(入換でバック運転する際は旋回灯は点滅)。

到着した貨車を切り離し、戸畑発の編成に連結する際の入換は、八幡寄りでのみ実施されるため、走行範囲は狭く手順も非常にシンプル。

戸畑発の列車の先頭は、2021年夏時点では従前どおりELが先頭になり、18:26に戸畑第一操車場を発車していった。高頻度運転の際は夕方便の更に後の便まで撮影できるのが嬉しい。

※くろがね線に固定されたダイヤは存在しません。本記事に記載した時刻は、すべて撮影日の見たまま情報です。

記事作成2021年9月12日

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